2009年08月04日

第19回APSカップ東京本大会(ハンドガンクラス編)

 今年のAPSカップは私にとって得る物の多かった大会でした。そこで、本大会での出来事を数回に渡って振り返ってみようと思っています。今回はハンドガンクラスについて書きたいと思います。


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 会場入りしたのは8時少し前で、前日のライフルクラスより若干早い会場入りだった。前日と同様、エレベーターホールには開場待ちの参加者が数名待機していた。しばらくすると知った顔も増えてきて話に花が咲く。

 開場後荷物を置く場所を確保し受付へ。これはいつものパターン。前日と同様受付もスムーズに進み、パーソナルデータシート記入後に銃検を済ませる。今回は前日のように2回も忘れ物をする様なことはなかった。(汗)

 ライフルクラスと違いグループごとに試射時間が決められているので銃検を済ませたあとはネットで知り合った方や知り合いのところに挨拶回りをして時間を過ごす。
 
 そうこうしている間に開会式が始まり、競技説明と進行していく。そしてOAグループの競技開始となった。OAグループには蔵前工房舎でお世話になっているmasterさんやそのほか数名の知り合いがいて、その競技の様子を観戦したり、10時になるとAPSサマーフェスタが開場になるので物欲を発散(大汗)したりして、自分のグループの競技開始までの時間を過ごした。

 OBグループの競技が開始されるとOCグループの試射時間になる。同じOCグループで競うことになる友人や知り合いは試射をするために試射レンジに向かったが、私は弾が発射されることだけ確認できれば、いつも試射はしないことにしているので、OBグループの観戦をしたり、午後からのフリー部門に参加する知り合いと話したりして時間を過ごした。

 今年もハンドガンクラスの目標を立てた。
  (1)170点以上の点数
  (2)マスターまたはグランドマスターバッチの獲得
  (3)前に出る(汗)
  (4)一番高い所に立つ(大汗)

 今年の公式練習会(BLAM!!)では1位だったし、6月の公式記録会ではX差で2位になっているので、それなりに自信はあった。ただ本大会では何が起こるかわからないとみんな言っているし、公式練習会(記録会)には参加していない有力選手も本大会に出場するはずなので確信はなかった。

 いよいよ自分のグループ(OCグループ)の競技開始となる。射順はプレート→シルエット→ブルズアイの順。さらに今回私の隣のレンジがMAGIさんで前回の公式記録会で3位入賞されている実力者、プレッシャーがかかる。
 いつもならここで結果を簡単に書いてしまう所ですが、今回は競技毎に思い出せる範囲で書いていきたいと思います。

 最初のプレート競技開始前に待機スペースでMAGIさんと何か話した様な気がしますが、何を話したか良く覚えていません。たぶん「調子はどうですか?」ぐらいの軽い会話だったと思います。そうしているうちにジャッジからレンジに入るよう指示があり、競技の準備をする。前回の公式記録会もプレートから競技が始まったが、そのときは緊張で銃がガタガタ揺れるほどで、よくあれで満射できたものだと自分でも不思議に思う。今回はなぜかそれほど緊張をしていなくて正直ホッとしているが、それでも満射する自信はない。満射できなくても13~14枚ぐらい倒せればいいなと思っていた。

上段 ○×○○○
中段 ××○○○
下段 ○○○○○

 結果、12枚48点だった。隣のMAGIさんも同じく12枚48点で同点。このときはまだ「こんな偶然あるよねぇ」ぐらいにしか思っていなかった。結果的にはあまりよい結果ではないが、目標に届かなくなったわけではないので気を取り直してシルエットレンジに向かう。

 次の競技はシルエットで、初参加(第17回)の時からスタンディングはずっとワンハンドで撃ってきた。APSを始めて間もないときはジャッジの方に「両手で撃っても良いんですよ」とよく言われた。別にワンハンドにこだわりがあるわけではないが、始めの頃どうしてもツーハンドでは上手く当てられなかったからだ。
 まずはスタンディング、1発目10mを狙う。弾はターゲットのわずか右を通過して後ろのスクリーンに当たる。2発目以降10、9、8、7と連続ヒット。
 続いてプローン。唯一他の競技と射撃姿勢が違う。流石にこの競技だけはツーハンドで撃つしかない。(笑)1発目で10mをヒット。2発目9mで下の跳弾防止ゴムに当てる。3発目4発目で9、8mをヒット。最後の5発目で7mを狙うがここで残り時間の読み違いをして外す。これが今回の大会で一番の失敗。この失敗が後々まで尾を引くことに・・・

S 10:× 10:○ 9:○ 8:○ 7:○
P 10:○ 9:× 9:○ 8:○ 7:×

 結果、スタンディング10、9、8、7mヒットで18点、プローン10、9、8mヒットで15点、合計33点でシルエットを終える。ふと隣のMAGIさんを見ると、ヒットした枚数はスタンディングとプローンで逆なだけで、またしても同点、否が応でもプレッシャーが・・・

 最後はブルズアイ。ブルズアイの待ち時間にシルエットプローン7mの失敗もブルズアイで満射すれば、まだマスターバッチに手が届くと計算してしまった。今となってはこのとき計算してしまったことを後悔していますが、もっともこのとき隣のレンジのMAGIさんと同点でそっちのプレッシャーの方が大きかったし、早くブルズアイを終わらせてそのプレッシャーから解放されたかった。正直このときギャラリーとしてみていた方が面白かったのではないかと思います。
 第1的、比較的落ち着いて撃てたと思っていたが、1発8点に飛ばしたのが見えた。この時点でマスターバッチに届かなくなった。orz
 第2的、マスターバッチに届かなくなったことが確定したので気落ちしたのか、トリガーの引き方がいつもと違う感じがした。着弾が右にそれている感じがしたが何とか8点を1発出しただけで済んだ。

 結果、第1的48-3x、第2的48-1x、合計96-4xでブルズアイ終了。そして合計177-4xでハンドガンの競技を終えた。

 このとき、バッチには届かなかったがプレッシャーから解放された(と思っていた)安堵感と、「前には出れるかな?」ぐらいの成績は出せたとの思いから気分が大分楽になった。

 引き続きODグループの競技が開始される。とりあえず、銃や道具を片付けてODグループでも知り合いが競技をしているので観戦したり、友人と話したりしてOCグループのリザルトが掲示されるのを待った。
 しばらくしてリザルトが掲示されたのを見に行くと、誰か(よく覚えてなくてすみませんm(_ _)m)が暫定1位だと教えてくれた。そのときまだODグループは競技中でODグループの中にも有力選手が居るはずなのでまだこのときはそれほど実感がなかった。

 全選手が競技を終えて、しばらくして表彰式が始まった。それ以前の段階でODグループのリザルトが発表されているであろうことは予測していたが、結果を知らずに表彰式を迎えた方がドキドキ感が味わえて良いかなと思ってあえて見に行かなかった。競技委員長の前田氏から1位から3位までを発表するとアナウンスがあった。

「ハンドガンクラスオープンサイト部門第一位 OC-11 (私の名前)選手」


と前田氏。こんな瞬間が来ればいいなとは思っていても、実際に来るとは思ってもいなかった。いつも待機スペースから見ていた光景が、今度は自分が見られる側に立つなんてほんの数時間前には考えてもいなかった。
 6位までの発表が終わると表彰台の上に立つことになる。この日一番の絶景を見ることができる幸運を手にしたことを実感した瞬間だった。写真撮影の間、その景色を独り占め。(笑)APSをやっていて最高の瞬間でした。

第19回APSカップ東京本大会(ハンドガンクラス編)


 エアガンを始めて約2年半、大会参加3回目にしてハンドガンクラスオープンサイト部門で優勝することができました。これも練習場所を提供してくださったホビー工房ドリームズさん、蔵前工房舎の桑田社長、毎月の練習会に参加させて頂いたケイ・ホビーさんをはじめ、APSカップを開催してくださるJASG並びに大会運営、ジャッジを行ってくださったスタッフの皆様、さらにAPSを始めてから今までに知り合えた全ての方々のお陰です。ネット上でありますがこの場でお礼申し上げます。

ありがとうございました。




 表彰式のあと、前田氏からグランドチャンピオン決定戦の出場依頼があった。そういえばそうだったと改めて優勝したことの実感がわいてきた。・・・そういえば銃片付けちゃった・・・(汗)

・・・グランドチャンピオン決定戦に続く



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Posted by Plinker  at 21:19 │Comments(2)公式練習会・本大会

この記事へのコメント
ハンドガンクラス・オープン部門優勝、おめでとうございます。

同じグランドマスター使いとして、とても嬉しく思います(^^)

来年の20回大会は、共に表彰台に乗れるよう、私も精進したいと思います。
Posted by キモシュン at 2009年08月04日 22:32
キモシュンさん

ありがとうございます。来年は今年取り損ねたものが取れると良いなと思っています。

>共に表彰台
そうですね。グランドマスターで独占しましょう。(笑)
Posted by Plinker at 2009年08月05日 01:07
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