気ままに精密射撃!?

今年のAPSカップは私にとって得る物の多かった大会でした｡今回はグランドチャンピオン決定戦のことを書きたいと思います｡

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　オープンサイト部門の表彰式が終わったあとは､フリー部門の競技が開始される｡グランドチャンピオン決定戦までは時間が大分あるので､知り合いと談笑したりAPSサマーフェスタの会場をブラブラしたり､フリー部門に出場している知り合いの競技を観戦したりして過ごした｡
　このとき落ち着いていたと言えば嘘になるかもしれないが､思ったより緊張はしていなかった｡それよりも優勝したことで放心状態だったこともあるし､より多くを望む気持ちがなかったわけではないが､グランドチャンピオン決定戦は｢勝ち取る｣より｢楽しみたい｣と思っていた｡

　フリー部門の競技が終わって､グランドチャンピオン決定戦の時が迫ってきた｡16時5分にプレートレンジに集合することになっていたが､フリー部門の優勝者が誰か気になってリザルトを見ていたら呼び出しがかかってしまった｡(汗)

　いよいよグランドチャンピオン決定戦の時が来た｡前田氏から使用するレンジの指示があり､私は5番レンジに着いた｡そして選手紹介で紹介されたとき､始めて周りを見回したが大勢の人がプレートレンジを取り囲んでいることにちょっと驚いた｡よく考えてみれば昨年までは自分が取り囲んでいた内の一人だったのに｡

　私はオープンサイトだったのでハンデとしてプレート下段の1枚があらかじめ倒されている｡撃っても撃たなくても良いとのことだったので私はあえて撃たないことを選択した｡別に決めていたことでもなくそのとき何となくそう思っただけで､今となってはなぜ撃たないと思ったのかわからない｡

　そして2枚目から私のグランドチャンピオン決定戦は始まった｡2枚目は比較的落ち着いて撃つことができたのでヒットすることができた｡そして下段5枚目で痛恨のトリガーミス｡気を取り直して中段に入ったがそこでも1枚外してしまった｡

　中段終了後､給弾することをジャッジに告げる｡その間前田氏が途中経過をアナウンスする｡そのときのトップは10枚のH氏｡給弾を終えて競技再開となり､ジャッジのコールに耳を澄ますが､自分のリズムがいつもと違う｡案の定弾はプレートの脇をすり抜けていく｡そこから完全にペースが乱れ､結局上段は3枚外してしまった｡

　最終的には10枚でグランドチャンピオン決定戦を終えた｡結果的には満足できる物ではないが､不思議と悔しさは感じなかった｡ただ､グランドチャンピオンを獲ることができなかったことは残念に思うが､決定戦を楽しむことができた｡それで十分だった｡

　今年のAPSカップもこれで全て終わった｡昨年よりちょっと長くAPSカップを楽しめたことは私にとって素晴らしい経験でした｡また来年もより長くAPSカップを楽しめるよう頑張りたいと思う｡